口角、上がっていますか？
私は物心ついたときから口角が下がっている、いわゆる《への字口》でした。
そういう顔なんだと思っていたので、口角の上がっている芸能人やモデルを見るたびに「いいなぁ」と思っていました。
子どもの頃からスピリチュアルなものが好きで、本を読んだり、おこづかいを貯めてはパワーストーンを買っていた私。
でも正直、「運がいい」と感じたことはあまりなく、むしろ「ついてない」と思うことのほうが多かったんです。
泣いていた私に「にこっとしよう」と言ってくれた友達
悲しかったり、むなしかった出来事は数知れず。
そんなある日、小学生高学年のころに学校で泣いていた私に、クラスメイトが「にこっとしよう」と言ってくれました。
一緒にニコっとした瞬間、不思議なことに、泣くほどだった理由がすっと消えたんです。
そのときは深く考えませんでしたが、大人になってから「脳は主語を理解できない」「笑顔のときにネガティブなことは考えられない」と知り、あの出来事がまさにそれだったんだな、と腑に落ちました。
笑顔は「自分を整える」トレーニング
気を抜くと（素の状態だと）、今でもへの字口の私。
だからこそ、意識して口角をあげるようにしています。
自分では「ニコちゃんマークくらいものすごく上がってる！」の感覚なのですが、あるとき鏡をみたらびっくり！
横に一直線でした。
ぜんっぜん上がってない！笑
でも、それが今の自分の《精一杯の笑顔》なんですよね。
それでも「上がっている」と思って続けていました。
あるとき、ふと気づきました。
私は口を《横に引いて》いたんです。「い」の口のイメージ。
そこで、頬（目の下あたり）を少し上に引き上げるように、斜め上に口角を動かしてみました。
すると、自然に口角が上がって見えることに気づいたんです。
さらにうれしいおまけも。
頬肉が多い私は、「い」の口だと顔が横に広がって見えるのですが、斜め上だとそこまででもないかも!?
たるみも少し軽くなったように感じました。
顔の筋トレをしている人には常識かもしれませんが、私には結構大きな発見でした。
口角を上げると、心まで優しくなる
話が少しそれましたが、
この《口角を上げる》という行動、たぶん運気UPというより、
「気分がいい」と感じる瞬間が増えることが、そのまま運の流れをよくしているんじゃないかな、と思うんです。
私は口角を上げると、心が優しくなったり、まわりがよく見えるようになる気がします。
「気がする」だけでも十分。
優しくなると、相手も優しくなります。
もしそうでないときは、「過去の自分の言動が今返ってきたんだ」と考えて、受け入れて切り替えるようにしています。
たとえば、店員さんにぶっきらぼうな対応をされたとき。
昔の自分も誰かに似たような態度をしていたかもしれない。
だったら、次はお互い気持ちよく過ごせるようにしよう――
そんなふうに受け取るようにしています。
笑顔は自分を整える小さな魔法
笑顔って、特別なことをしなくても自分を整える小さな魔法みたいなもの。
気づいたときは、ほんの少しだけ口角を上げてみてください。
たったそれだけで、心の景色がふわっと明るく変わるかもしれません☺️